楽天出店者のみなさん、「https対応(常時SSL化)」ご存じですか?大変ですよね。準備はできていますか? ご存じない方へ:すべての楽天出店店舗は、6月末までに、ページ内のリンクと画像のURLをすべて「https://」へと書き換える必要があるんです。大変です。間に合うかなあ。 今回の記事は、そんな方に向けてお届けします。既に取り組んでいる方はもちろん、「実は、何をすればいいかよくわからない」も大丈夫。「楽天https化(常時SSL化)」について、概要から具体的な作業までまとめました。
- https化(常時SSL化)対応って何?なぜ必要?
- 店舗タイプ別:何をしなければいけないか
- 具体的な作業手順
さらに、対応をスムーズに進める為の「お助けツール」もご用意しました。
- やり漏れなく対応するための「チェックリスト」
- 作業が相当ラクになる「クイック置換ツール」
これらを無料でご提供します。是非、お役立て下さい! 詳しい使い方は後ほどご案内しますので、まずは「チェックリスト」をダウンロードし、ご覧になりながら記事を読み進めて下さい。
https化(常時SSL化)対応って何?なぜ必要?
https化って、何をすればいいの?
シンプルにいうと、店舗側で変更できるすべてのURLを、「http://」から「https://」に書き換える必要があるんです。画像URLも含みます。
楽天の自店舗内の全URLを、小さな画像1枚に至るまで変更しなければなりません。簡単な話ですが、面倒な作業です。かなり手間がかかります。
「CSVを使った一括更新」を使えば何とかなりそうですが、実は、「RMSにログインしながら1箇所ずつ作業が必要な部分」もかなり多いのです。一括で書き換えて終了!というわけにはいきません。ちゃんと工数を見積もってスケジュール化する必要があります。
なんでそんなことするの?
ざっくりいうと、セキュリティ強化のためです。
これは楽天の都合ではなく「世界的な動き」です。楽天やヤフーショッピングも、他の大手サイトもhttps化に取組んだり、これからすることになります。ちなみに当サイトも近々対応を予定しています。
※詳しく知りたい方は、「https化(常時SSL化)」と検索したり、楽天RUxの動画説明などでご確認ください。
「楽天https化(常時SSL化)」とは、文字通り、楽天がサイト全体のあらゆる画像・URLを「https」で始まるものに書き換えるということです。楽天本体は楽天がやりますが、店舗側は店舗がやる必要があります。
https化対応しないと、どうなる?
この対応を行わないと、自店舗で「セキュリティで保護されていない」旨の警告が出たり、表示されない画像が発生する可能性があります。
つまり、まともにページが見られない、買い物しづらいページになってしまうということです。
例えば、こんな感じです。
商品をクリックしてこんな警告が出たら、そのページを表示させようとは思いませんよね。来店やページの閲覧が減ったり、店の信用度を疑問に感じて、購入を控えられることに繋がるわけです。
実店舗でいうと、棚が外れていたり、通路が崩れて通れなかったり、なんていうことに当たるかと思います。そんなお店では恐くて買い物できませんよね?ネットショップでも同じです。せっかく入ったお客さんも離脱してしまい、ひいては売上低下に繋がります。
更に、Googleの検索結果でも、「https化(常時SSL化)されたWEBサイト」を優遇するようになっています。つまり、https化(常時SSL化)しないと、セキュリティの観点だけでなく、検索上も不利になります。
だから、対応必須なのです。
店舗タイプ別、対応手順の考え方
ここでは、作業の前に「何をしなければいけないか」「どう対応するか」考え方を把握します。
たとえば、楽天GOLDを使っているかいないか、商品一括更新をしているかいないか・・で対応手順が変わってきます。なので、ここでは「店舗タイプ別」の対応手順を説明します。
自店舗がどのタイプかチェック
店舗によって、https化の対応方法は変わります。
自店が以下のどれに該当するか、まず確認して下さい。
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修正が必要なページはどこ?
https化の対応範囲は、大きく分けると下記3種類です。
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順番に説明します。
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どうやってhttps化するの?
では、実際のhttps化(常時SSL化)対応手順を説明していきます。
手修正は大変。ツール利用がおすすめ
どのタイプの方も、必ず「手動更新」が必要です。
そこで、まず、ツールを使った置換方法をご案内します。簡単に置換できるので、かなり効率的に作業することができます。
ちなみに、実際の作業はこんな感じです。素早く置換できます!
これは弊社の無料ツール「マッハ2」の機能です。下記URLから利用して下さい。
※弊社ツール「マッハ」を利用中の方は「マッハ2」にバージョンアップすれば使えます。
クイック置換ツールの利用方法
①マッハ2の左側ナビゲーションから、「クイック置換」をクリック
②マッハ2の右側に出る「クイック置換ツール」で、貼り付け枠にURLを貼ると、切り取り枠に置換されたURLが表示されます。そのURLをRMSの編集画面に貼れば、OKです。
「クイック置換ツール」の詳しい使い方は、以下のページで説明しています。
手動作業については、のちほど案内します。一旦使える状態になって置いて下さい。
1.楽天GOLD内のページを修正
楽天GOLD内の置換を行います。GOLD内には細かい画像等が多いので、まずここから対応します。
効率的な一括置換方法を案内しているサイトがあるので、ご紹介します。GOLDサーバ内のファイルを全部ダウンロードし、該当箇所を一括置換する方法です。
※一括置換前に必ずバックアップを取っておいて下さい。万が一の際、元に戻せます。
※Yahooショッピングでのケースをご案内していますが、楽天でも基本のやり方は変わりません。
▼トリプルの全ページを10分で修正する方法
http://www.eye-brain.jp/blog/yahoo-shopping-ssl-triple/
<2017/5/10 追記>
楽天GOLDでの対応方法が紹介されていました。こちらの方が作業手順が分かりやすので、紹介リンクを更新しました。
[参考]株式会社アイブレイン:佐藤さん、掲載許可ありがとうございます!
2.商品ページを修正
CSV商品一括編集機能を契約中の方と、未契約の方では、対応手順が異なります。
※「海外販売設定」をしている方は、ここも同様に対応してください。
「CSV商品一括編集」機能を使っている場合
「item Robot」という無料ツールを使った自動変換を行います。
楽天の「CSV商品一括編集機能」を契約していれば、申込むだけでitem Robotを無料で使えるそうです(キャンペーン中)。item Robotを使うと、約1日待つだけで、https化(常時SSL化)が完了します。(詳しくはitem Robotのハングリード社のサイトをご確認下さい)
詳しい情報はこちら(※要RMSログイン)
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※注意
item Robotのデフォルト設定では、画像URLが置換後全部相対パスになります。絶対パスにしたい人は、最初に設定が必要だそうです。
「CSV商品一括編集」機能を使っていない場合
「CSV商品一括編集機能」を未契約の方は、前述のツール「クイック変換ツール」を使います。「クイック置換ツール)の使い方」に従い、置換作業を進めて下さい。
このエリアで置換すべき項目は、以下の7つです。
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3.その他の個別設定部分を修正
この部分は、CSVで一括DLもできないので、全店舗とも手動対応しなければなりません。
基本的にはRMSにログインし、該当箇所のソースを「http://」から「https://」に書き換えていけば良いのですが、とても手間がかかります。ツールを使いましょう
また、変更箇所がたくさんあるので、「チェックリスト」を使って漏れなく対応しましょう。
チェックリストをダウンロード
チェックリストには、該当項目だけでなく、そのページにジャンプするリンク機能もあります。
つまり、チェックリストから生成されたURLで編集可能なページにいけるので、探す必要がありません。以下の手順で使います。
①まずショップIDを登録する。そうすると②で案内するリンクが生成されます。
②小項目をクリックすると、RMS内の該当ページが開きます。(※予めRMSにログインしておいて下さい。)
③https化(常時SSL化)の対応が完了した項目から、「対応チェック」欄にステータスを記録して下さい。
マッハ2にもチェックリストが載っています
マッハ2の画面内にも、上記の「https化要対応リスト」を掲載しています。
作業前に「ありがちな失敗パターン」を把握しよう
まだ作業には入らないで下さい。
作業を間違えると、結構面倒なことになります。
「https化(常時SSL化)」対応について、やりがちな失敗パターンをまとめました。
この内容を一通り把握してから、作業に臨みましょう。
一括置換時は、置き換える文字に注意
一括置換をする際には、「http://」を「https://」にしてください!
「://」まで含めた文字列を使うのがポイントです。
間違っても、「http」を「https」にはしないこと。
これをしてしまうと、以下のようなトラブルが起きてしまいますので。。くれぐれもご注意下さい。
画像ファイルのURLも、忘れずに置換
HTMLソース内だけではなく、画像URLも置換対象です。忘れずに対応しましょう!
対応漏れはNG。レイアウト崩れなどが起きます
だいたい対応しておけば大丈夫だろうと、「細かいURLはhttpのままにしておく」ことはよくありません。
httpsで指定されたページの中に、http参照のコーディングがあると、警告・非表示・表示崩れなどの問題が発生します。
特にiframe内のリンクで置換漏れが起きがちなので、iframeの参照元であるGOLDページのリンクも、忘れずに書き換えること。
なお、外部システムを使ってサイト表示をしているコンテンツがある場合には、システム提供元に「httpsにして大丈夫か?」の確認を取った上で対応を進めましょう。
ガラケーは対応不要!
対応の必要があるのは、PCとスマホのみです。ガラケー部分は対応不要です。
まとめ
以上、駆け足で楽天市場の「https化(常時SSL化)対応」についてご説明してきましたが、最後に、店舗側がやるべきことをまとめます。
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早めに対応するに越したことはないので、計画を立てて完了を目指してくださいね。
補足:楽天の救済措置について
ちなみに、4/13のサポートニュースで、楽天から救済措置のお知らせもありましたね。
当初は6月末がhttps化対応の完了期限でしたが、店舗側の作業が遅れるケースを想定し、楽天側で臨時の「フィルタリング対応」が設けられるそうです。
これにより、当面はhttps化(常時SSL化)対応が間に合わなくても、ページが表示されないなどのトラブルは回避できます。
ただ、フィルタリングはあくまでその場しのぎの対策です。店舗側でHTMLソース自体を書き換えておかないと、将来的にはページがきちんと表示されないなど、トラブルが起こります。
救済措置に頼らず、時間を作って早めに作業していきましょう。
2017/6/16追記:作業完了後はプレビューで表示をチェック
https化を完了した後は、「実際の表示をプレビューして、ページに不具合がないか」をチェックしておきましょう。
楽天がリリースした「楽天市場 HTTPS版プレビュー機能」を使うことで、実際のページがどう表示されるか、確認することができます。
楽天のHTTPS版プレビュー機能は下記2種類あるので、両方使って見てみてください。
片方だけだと、正しくチェックできません。(※要RMSログイン)
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PS
当社のコンサルティングでは、こうした新着ニュースの中から「運営者が知っておくべき」重要度の高い情報をピックアップし、店が何をしたらよいのかを分かりやすく解説しています。解説付きで情報が届くことで、いちいち右往左往しなくなりますし、ヘビーなテーマの時には、担当コンサルタントがじっくりご相談に乗り、一緒に乗り越えますので安心です。
その他にも、当社がどんな支援をしているか、興味をお持ちいただいたら、こちらをご覧ください。
この記事を書いた人
- 有名EC企業にて、店舗の立ち上げから店長まで一連の運営業務を経験し、実績を重ねる。その後、食品メーカーに転職、衰退した人気店の建て直しに尽力。2年間でアクセス数4倍、転換率2倍とし、再成長させる。メーカー型、仕入れ型、大規模、小規模共に経験している守備範囲の広さが強み。ネットショッピングが大好きで、女性ならではの柔らかい物腰の中に、鋭いお客目線が光る。